知っているようで意外と知らない、鰹(かつお)の豆知識まとめてみた
2026.05.11
お刺身やたたき、鰹節でおなじみの「鰹(かつお)」。
身近な魚ですが、意外と知らないこともあるかも?
今回は、鰹にまつわるあれこれを、わかりやすくまとめてみました。
鰹は「サバ科」に分類される魚
鰹(カツオ)は、サバ目・サバ科・マグロ族・カツオ属に分類される魚です1)。カツオ属はカツオ1種だけで構成されていて、1属1種の魚です1)。
学名はKatsuwonus pelamis、英名はBonito(ボニート)やSkipjack(スキップジャック)と呼ばれます1)。
名前の由来は「身が堅い」から
「カツオ」という名前は、「身が堅い」という意味の「堅魚(かたうお)」に由来するといわれています1)。
漢字では「鰹」のほか、「松魚」「堅魚」などと書かれます1)。昔から日本人になじみの深い魚で、呼び方もいろいろあるんですね。
見た目は紡錘形。大きいと1mにも
カツオの体はすらっとした流線型で、泳ぐのが得意そうな形をしています1)。大きいものは全長約1m・体重18〜20kgにもなりますが、市場でよく獲れるのは全長40cmくらいのサイズです1)。
背中側は濃い藍色(あいいろ)、お腹側は銀白色。うろこは体の一部分にしかない、ちょっと変わった魚なんです1)。
世界のツナ缶の多くは、実はカツオ
あまり知られていませんが、世界のカツオ漁獲の80%以上が缶詰に加工されています1)。
さらに、世界のツナ(マグロ)缶詰の原料の70〜80%はカツオだそうです1)。キハダマグロ等とミックスされることも多く、缶詰にすると他のマグロ類と区別がつかなくなるのだとか1)。
ただし、日本ではカツオを「マグロ」と表示して缶詰にすることはできませんので、日本での消費は刺身やタタキ、鰹節など、生食・節類がほとんどです1)。
世界中の暖かい海にいる回遊魚
カツオは全世界の熱帯・温帯海域に広く分布しています1)。水温19〜23℃くらいの暖かい海を好む魚です1)。
日本では太平洋側に多く、日本海側ではあまり見られません1)。日本近海では黒潮に沿って春に北上し、秋に南下するという季節的な回遊をしています1)。
春は「初鰹(はつがつお)」
夏の到来を告げる、その年はじめて水揚げされるカツオを「初鰹(はつがつお)」と呼び、昔から珍重されてきました1)。
初鰹は脂がのっていない分、あっさりとした味わいが特徴。食品業界では、漁獲量が多い高知県の時期(4月〜6月ごろ)を毎年の「初鰹」として扱っているそうです1)。
秋は「戻り鰹(もどりがつお)」
秋になって南下するカツオは「戻り鰹(もどりがつお)」と呼ばれます1)。
低い海水温の影響で脂がのっているのが特徴で、春の初鰹とはまったく違う食味になります1)。春と秋でふた通りの味が楽しめる、ちょっと贅沢な魚ですね。
鰹節(かつおぶし)の生産は枕崎市が日本一
鰹節の生産で日本一なのは、鹿児島県枕崎市です1)。
カツオを干して乾燥させ、長く保存できるようにする加工は昔から行われていましたが、江戸時代に燻して水分を抜く方法が考え出され、今の鰹節が生まれました1)。
さらに、何度もカビを生やして熟成させる「枯節(かれぶし)」という作り方も生まれ、数ヶ月かけて4回以上カビ付けした高級品は「本枯節(ほんかれぶし)」と呼ばれます1)。
「鰹のタタキ」は高知が有名
カツオの皮の部分を藁(わら)などの火で炙り、氷で締めたものが、一般的に「鰹のタタキ」と呼ばれます1)。
産地によっては、鰹の身を2本の包丁でまな板の上で細かく叩いて、酢味噌で和えたものを「たたき」と呼ぶこともあるそうです1)。
食べ方いろいろ
カツオはいろいろな食べ方があります1)。
・刺身(生姜・にんにく・わさびなどの薬味と一緒に)
・鰹のタタキ(藁焼きが有名)
・鰹節(削ってだしを取ったり、料理にかけたり)
・生利節(なまりぶし):
茹でて火を通した節
・手こね寿司:
タレに漬け込んだカツオを寿司飯と合わせた料理
・酒盗(しゅとう):
カツオの内臓の塩辛
古代から食べられてきた魚
カツオは昔からずっと日本人に親しまれてきました1)。
大和朝廷(やまとちょうてい)の時代には、鰹の干物が各地から税として納められていた記録があります1)。平安時代の書物『延喜式(えんぎしき)』にも、土佐国(今の高知県)の鰹が税として納められていた記述があるそうです1)。
また、鰹節は神様へのお供え物としても使われてきました。神社の屋根の上にのっている「鰹木(かつおぎ)」という飾りは、鰹節に似ていることが名前の由来といわれています1)。
江戸っ子は「初鰹」に夢中
江戸時代、人々は特に「初鰹」を大事にしました1)。有名な俳句
「目に青葉 山時鳥(ほととぎす) 初松魚(かつお)」
は、山口素堂という俳人がこの時期(今の5月〜6月ごろ)の情景を詠んだものです1)。
江戸では初鰹ブームがとても過熱して、信じられない高値がついた時期もあったとか。1812年には初鰹1本が三両(今の約20万円相当)で売れた記録も残っています1)。
まとめ
今回は鰹(かつお)の基本をまとめてみました。
・サバ目・サバ科・カツオ属の1属1種の魚
・名前の由来は「身が堅い」堅魚(かたうお)から
・春の初鰹はあっさり、秋の戻り鰹は脂がのっている
・鰹節の生産日本一は鹿児島県枕崎市
・古代から税として納められてきた歴史ある魚
・江戸では「初鰹」が熱狂的に愛された
ちなみに、エフマの機能性表示食品「たもぎ茸が香るホットプロテイン&メモリースープ」にも、実はかつおエキスパウダーが原材料として使われています。鰹のうま味で、たもぎ茸の香り豊かなだし風味を引き立てる一杯。気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
参考及び参照文献
1)
カツオ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/カツオ
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