料理の「あく」って何?あく抜きの意味
2026.06.25
ごぼうを水にさらしたり、ほうれん草をゆでてから使ったり。レシピでよく見る「あく抜き」を、なんとなくやっているという方も多いのではないでしょうか。
そもそも「あく」とは何で、なぜ抜くのでしょう。今日は農林水産省などの情報をもとに、料理の「あく」と「あく抜き」の意味をわかりやすくまとめてみました。
「あく」には2つの種類がある
料理でいう「あく」には、大きく2つの種類があります4)。
ひとつは、野菜や山菜のあく。えぐみや苦み、渋みのもとで、切り口が茶色っぽく変わる原因にもなります。もうひとつは、お肉やお魚を煮たときにぷくぷく浮いてくる、白っぽい泡のあくです。
ほうれん草やごぼうのあくは水に溶ける
野菜のあくは、水に溶けやすいものが多いのが特徴です。だから「水にさらす」「ゆでる」といったあく抜きで、味のじゃまになる部分を水に逃がすことができます。
たとえばほうれん草。歯がキシッとするようなえぐみのもとは「シュウ酸」という成分で、水に溶ける性質があります。さっとゆでて水にさらすと、このえぐみをやわらげられます1)。
ごぼうやれんこんは、切り口が空気に触れて茶色っぽくなります。水や酢水にしばらくさらすと、白くきれいに仕上がります2)。
食材によって合うやり方は違います。たけのこは、米ぬかや米のとぎ汁と一緒にゆで、ゆで汁の中でそのまま冷ますとえぐみが抜けやすくなります2)。あくの強いわらびなどの山菜は、重曹のようなアルカリ性のものを溶かした湯であく抜きをします4)。
肉や魚の煮込みの泡はすくって取る
お肉やお魚を煮たときに浮く泡のあくは、肉や魚から溶け出したたんぱく質や脂、血合いなどが、熱で固まったものです4)。
そのままにすると、煮汁がにごったり雑味が出たりすることがあります。お玉や網で表面の泡をすくい取ると、味も見た目もすっきり仕上がります。
お魚を煮る前に熱湯をかける「霜降り」も、あくや臭みのもとを先に落とすための下ごしらえです3)。
あくは“全部の敵”ではない
では、あくは全部抜いた方がよいのでしょうか。じつは、抜きすぎると風味や色、うまみまで一緒に逃げてしまうことがあります2)。
ほどよいほろ苦さやコクは、その食材らしさの一部。あく抜きは“ちょうどよく”が、おいしさのコツなのですね4)。
ちなみに「灰汁(あく)」とはもともと、草や木を燃やした灰を水に浸してできる上澄み液のこと。昔はこれで食材の強いクセを抜いていたので、その嫌なクセそのものも「あく」と呼ぶようになった、という説があります4)。
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毎日の食卓のおともに、よろしければチェックしてみてくださいね。
参考及び参照文献
1)
農林水産省「ほうれんそうのアク(シュウ酸)を減らすには?」
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1804/03.html
2)
cotogoto「アク抜き 下ごしらえの基本」
https://www.cotogoto.jp/blog/2017/03/kihon_akunuki.html
3)
白ごはん.com「魚の霜降りのやり方」
https://www.sirogohan.com/recipe/simohuri/
4)
ウィキペディア「灰汁」
https://ja.wikipedia.org/wiki/灰汁
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