ローヤルゼリーとは?ハチミツ・プロポリスとの違いや成分をわかりやすく解説
2026.04.02
サプリメントや健康食品の原材料欄で見かける「ローヤルゼリー」。名前は聞いたことがあるけれど、実際にどんなものなのかはよく知らない…という方も多いのではないでしょうか。
今回は、ローヤルゼリーがどういう物質なのか、何からできているのかを基本的なところからまとめてみました。
ローヤルゼリーとは?
ローヤルゼリーは、ミツバチの働き蜂が体内で作り出す乳白色のクリーム状の物質です1)。英語では「Royal Jelly」、日本語では「王乳(おうにゅう)」とも呼ばれます。
若い働き蜂(生後5〜15日ほど)の頭部にある「下咽頭腺」と「大腮腺」という分泌腺から出されます1)。花粉やハチミツを食べた働き蜂が、体の中で分解・合成して作る分泌物です。
巣の中でどう使われている?
ローヤルゼリーは、巣の中で特定の蜂に与えられるエサです。
すべての幼虫は、生まれてから最初の3日間だけローヤルゼリーを与えられます1)。4日目以降、ほとんどの幼虫はハチミツと花粉に切り替わり、働き蜂に育ちます。
一方、女王蜂になる幼虫だけは、幼虫の期間中ずっとローヤルゼリーを与えられ続けます1)。成虫になってからも、女王蜂は生涯にわたってローヤルゼリーだけを食べます2)。
同じ遺伝子を持つ幼虫が、食べるものの違いによって働き蜂と女王蜂に分かれるという点は、生物学的に興味深い現象です。
ローヤルゼリーには何が入っている?
ローヤルゼリーの成分構成は、おおまかに次のようになっています1)。
・水分: 約60〜70%
・タンパク質: 約12〜15%
・糖質: 約10〜16%
・脂質: 約3〜6%
・その他: ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸など
水分が多いため、見た目はとろっとしたクリーム状です。味はやや酸味があり、独特のピリッとした刺激が特徴です。ハチミツのような甘さはほとんどありません2)。
デセン酸(10-HDA)ってなに?
ローヤルゼリーに含まれる脂質の中で、特に特徴的なのが「10-ヒドロキシ-2-デセン酸」、略してデセン酸(10-HDA)と呼ばれる脂肪酸です3)。
この物質は自然界の中でローヤルゼリーにしか含まれていないことが知られています3)。他の食品からは見つかっていない、ローヤルゼリー固有の成分です。
そのため、ローヤルゼリー製品の品質を評価する指標としても使われています3)。デセン酸の含有量が多いほど、品質が高いローヤルゼリーとされることが一般的です。
ローヤルゼリー特有のタンパク質
ローヤルゼリーに含まれるタンパク質の中には、「主要ローヤルゼリータンパク質(MRJP)」と呼ばれるグループがあります1)。これはローヤルゼリーの全タンパク質の約80〜90%を占める、主要な成分です。
中でも「アピシン(MRJP1)」は最も多く含まれるタンパク質で、ローヤルゼリーの総タンパク質の約半分を占めています4)。
ハチミツ・プロポリスとの違い
ミツバチが作るものとしては、ハチミツやプロポリスもよく知られています。名前が似た印象を受けますが、それぞれ全く別のものです。
ハチミツ
花の蜜を働き蜂が集めて、巣の中で水分を蒸発させて作ったもの5)。主成分は糖質(果糖・ブドウ糖)で、甘みがあります。巣全体のエネルギー源として使われます。
プロポリス
樹木の樹脂を働き蜂が集め、自分の分泌物と混ぜ合わせて作ったもの6)。巣のすき間を埋めたり、巣の内部を清潔に保つために使われます。
ローヤルゼリー
働き蜂の体内の分泌腺から作られる物質1)。花の蜜や樹脂から作るのではなく、蜂の体内で合成される点が他の2つと大きく異なります。
生ローヤルゼリーと乾燥ローヤルゼリーの違い
ローヤルゼリー製品には、加工方法によっていくつかの種類があります7)。
生ローヤルゼリー
採取したものをそのまま冷凍保存したもの。水分を含んだクリーム状で、冷蔵・冷凍での保存が必要です。
乾燥ローヤルゼリー
水分を取り除いて粉末にしたもの。凍結乾燥(フリーズドライ)で処理されることが多いです。粉末のため、カプセルや錠剤に加工しやすくなります。
調製ローヤルゼリー
生または乾燥のローヤルゼリーに、ハチミツなど他の食品素材を加えたもの。飲みやすく加工されている製品が多いです。
乾燥品は生に比べて約3〜4倍に濃縮されるため、成分量を比較するときは換算が必要です7)。
どうやって採取するの?
ローヤルゼリーは、人工的に「王台」と呼ばれる女王蜂の部屋を作り、そこに若い幼虫を移すことで働き蜂にローヤルゼリーを分泌させて採取します2)。
幼虫を移してから約3日後に王台を回収し、中にたまったローヤルゼリーを吸い取ります2)。1つの王台から採れる量はごくわずかで、大量生産が難しい物質です。
まとめ
今回は、ローヤルゼリーについて基本的なところを紹介しました。
ローヤルゼリーは、若い働き蜂が体内で作り出す乳白色のクリーム状の物質。ハチミツが花の蜜から作られるのに対して、ローヤルゼリーは蜂の体内の分泌腺から合成されるという違いがあります。
サプリメントなどの原材料欄で「ローヤルゼリー」と見かけたときに、「ああ、ミツバチが体の中で作ったものなんだな」と思い出してもらえたらうれしいです。
ちなみに、エフマで販売している「廻潤 meguru-ru(メグルール)」にも、ローヤルゼリーが原材料として含まれています。気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
参考及び参照文献
1)
ローヤルゼリー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ローヤルゼリー
2)
一般社団法人 全国ローヤルゼリー公正取引協議会,「ローヤルゼリーとは」
https://www.rjkoutori.jp/whats/
3)
一般社団法人 全国ローヤルゼリー公正取引協議会,「デセン酸について」
https://www.rjkoutori.jp/whats/component.html
4)
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構,「ローヤルゼリータンパク質」
https://www.naro.go.jp/
5)
ハチミツ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ハチミツ
6)
プロポリス - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/プロポリス
7)
一般社団法人 全国ローヤルゼリー公正取引協議会,「ローヤルゼリーの種類」
https://www.rjkoutori.jp/whats/type.html
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