本届出食品に含まれる DHA は、食後、腸内のリパーゼにより遊離後、小腸粘膜上皮から取り込まれ、血流に乗り血液脳関門を通過し脳内に到達する。その後、主にニューロン(神経細胞)の多い大脳皮質や海馬などの神経細胞に多く取り込まれる。ニューロンには DHA を合成する酵素が欠損しており、食事として摂取する事は重要となる。取り込まれたDHAは、アセチルCoA synthase によりニューロンの細胞膜リン脂質に結合するため、記憶を司る海馬などに多く存在する。神経細胞膜中のDHAの量が増える事で、脳神経障害の原因となるARAアラキドン酸)の割合が低下し脳神経細胞を保護する。
DHAは、大脳皮質のNMDA(N-メチルアスパラギン酸)受容体を活性化する事で記憶維持に働きかけ、海馬のシナプス小胞体の代謝回転を高める事で、シナプスの機能を活発にし、記憶能や学習行動を高める。
学習や記憶を形成する基本的な神経機能をシナプスの可塑性といい、見たり聞いたり、学習するなどの刺激により、神経回路細胞に情報が伝達され、その伝わり方で記憶が形成され学習する。シナプスの可塑性には、長期増強と長期抑制があり、DHAは、長期増強を形成する事で、長時間記憶能を働かせる事に作用し記憶・学習が行われる。さらに、DHA量の減少は学習能の低下を起こす。
また、DHA 摂取により、脳の DHA 量が増加すると、過酸化脂質を低下させることから、大脳皮質や海馬などの酸化ストレスを防ぎ、ニューロンの正常な働きを保護する。これは、脳の酸化によって生成されるβ-アミロイド蛋白の脳内沈着を低下させる。
さらに、DHA を多く摂取する事により、脳の体積、特に海馬の体積が高齢化とともに委縮するのを防いでおり、脳細胞の保護により海馬を保護し記憶の維持を行う。これらの事よりDHAは、脳神経細胞の神経伝達を活発にすることと、脳神経細胞の障害となる酸化ストレスにおけるβ-アミロイド蛋白の沈着を抑える事により、脳神経の保護と活性化を行う事で記憶・学習力を助ける。
商品情報
糖類の過剰摂取にならないように、1日の摂取目安量をお守りください。アレルギー等がある方、体調、体質に合わない場合は摂取を控えてください。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
本品は、疾病に罹患している者、未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を対象に開発された食品ではありません。
疾病に罹患している場合は医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください。
体調に異変を感じた際は、速やかに摂取を中止し、医師に相談してください。
2.安全性評価に関する既存情報及び安全性試験による評価:医薬品と同様の方法での動物等を用いた一般毒性試験(単回及び反復投与)、生殖発生毒性試験、遺伝毒性試験による安全性評価、並びに追加実施した安全性試験(急性毒性試験、変異原性試験)においても、その成績から安全性に問題がないことを確認している。
なお、米国FDAにおいて食品への添加物としての安全性認証であるGRASの取得( Notices No.137)並びにNDI(新規健康食品成分)の承認を取得している。
以上のことから、一日摂取目安量を守るなど、本品の食品として通常の利用における安全性について問題はないものと考えました。
<理論的に考えられる相互作用として>
・魚油の多量摂取によって凝血能が低下することがある。抗凝血作用のあるハーブやサプリメント、医薬品との併用は、出血傾向の高い人は注意した方がよい。
・DHA 含有魚油は、血圧を下げることがあるので、血圧降下剤を服用中の人では相乗効果が起きることがある。
・臨床検査値 (インスリン、トリグリセリド、コレステロール、プロトロンビン時間、肺機能試験) に影響を与えることがある。
・適切に用いれば経口摂取でおそらく安全であるが、大量摂取は危険性が示唆されている。1日3g以上の摂取で、凝血能が低下し出血しやすくなる可能性がある。
採択した1報の論文は藻類のDHAを経口摂取した無作為二重盲検プラセボ対照試験で、1日当たり 900mgの オーランチオキトリウム由来DHAを摂取することにより、記憶・認知行動に機能を発揮することを確認し、文献の主要アウトカム、副次アウトカム指標より 900mg を1日摂取目安量とした。
参考文献としたオーランチオキトリウム由来DHAでは 800mg の摂取で摂取前後におけるベースラインの比較にて、さらに魚由来のDHAにおいても240mg~1720mgの摂取量で効果が得られ、オーランチオキトリウム由来DHAと同等の量での効果を確認した。
DHAは、大脳皮質のNMDA(N-メチルアスパラギン酸)受容体を活性化する事で記憶維持に働きかけ、海馬のシナプス小胞体の代謝回転を高める事で、シナプスの機能を活発にし、記憶能や学習行動を高める。
学習や記憶を形成する基本的な神経機能をシナプスの可塑性といい、見たり聞いたり、学習するなどの刺激により、神経回路細胞に情報が伝達され、その伝わり方で記憶が形成され学習する。シナプスの可塑性には、長期増強と長期抑制があり、DHAは、長期増強を形成する事で、長時間記憶能を働かせる事に作用し記憶・学習が行われる。さらに、DHA量の減少は学習能の低下を起こす。
また、DHA 摂取により、脳の DHA 量が増加すると、過酸化脂質を低下させることから、大脳皮質や海馬などの酸化ストレスを防ぎ、ニューロンの正常な働きを保護する。これは、脳の酸化によって生成されるβ-アミロイド蛋白の脳内沈着を低下させる。
さらに、DHA を多く摂取する事により、脳の体積、特に海馬の体積が高齢化とともに委縮するのを防いでおり、脳細胞の保護により海馬を保護し記憶の維持を行う。これらの事よりDHAは、脳神経細胞の神経伝達を活発にすることと、脳神経細胞の障害となる酸化ストレスにおけるβ-アミロイド蛋白の沈着を抑える事により、脳神経の保護と活性化を行う事で記憶・学習力を助ける。